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★令和5年度 長野県中学受験 適性検査Ⅱ 問題の傾向と対策【KATEKYO・小諸駅前校】 

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小諸市、佐久市、東御市

軽井沢町、御代田町、立科町

のみなさんへ

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<適性検査Ⅱについて>

問1:虫や消毒液についての自由研究の設問

自由研究について、調べることの設定をしたり、表やグラフを分析したりしながら思考力、判断力を表現する設問でした。例年の会話文から思考させる問題でしたので、一昨年前の出題傾向に近い形となりました。選択問題や記述問題は、会話文の中から問題文で問われていることを選択し、文章にしていく必要があります。表から数字を読み取り、グラフに記入するだけという問題もありましたので、難易度は易しい問題が中心でした。今年の問1はできるだけ時間を掛けずに突破していきたいです。

 

問2:シャボン玉作りの実験の設問

割れにくいシャボン玉や大きなシャボン玉を作るための条件を考える問題でした。会話文、実験方法、表を読み取り、思考していく問題です。(1)②では、割れにくいシャボン玉の実験において、最も割れにくい洗ざいの量を調べるというものでした。表の数値から場合分けをして、適切な数を記入する問題です。この問題は算数や数学的な知識がなくても、なんとなく10と15かなで正解できると思いますが、日常生活からどれだけ思考しているかで問題を解くスピードが変わっていきそうです。(2)では単純な計算問題が出題されますが、そもそも分数とは?比とはなにか?わかっていないと計算式が立てづらいのではなかったでしょうか?会話文や実験の紹介もあり、表の数字が細かいので、文章や表を見落さずに解くことができたのかがポイントです。

 

問3:釘に糸をかけてできる幾何学模様について考える設問

円周上に打たれた釘に糸をかけて幾何学模様を作るという問題でした。糸かけのルールをもとに問題を解き進めていきます。内容は、公倍数や円などの算数の力が試される問題です。問3は配点が最も高く32点分ありましたが、計算量が極端に多いわけでなく、時間をかければ解ける問題が多かったです。問題を解くための発想を思い浮かべることができたのかが大きなポイントです。問題文の文量が多く、回答になり得るヒントを見つけることに時間を取られてしまう受検生が多かったと思います。

 

問4:バーコードの仕組みについての設問

バーコードの仕組みについてメモにまとめたものを整理しながら、問題を解き進めていきます。問4では(1)が難問でしたので、ここで時間を掛けてしまったのか?飛ばして(2)からやり始めたのか?で得点が大きく変わっていきそうです。問題の条件などはそこまで難しいことはないのですが、正確に読解し思考できるかがポイントです。

(1)はチェックデジットの求め方の説明が①~⑥の手順で問題文の中にありましたが、注目すべきは、「⑥:⑤で求めた余りを10から引くという」点と「図2のチェックデジットの9」がわかっているという2点です。問題文で分かっているものだけで式が立てられますので、簡単に余りが求められたと思います。難しいと思ったのは、次の問題の「バーコードが削れてしまって見えなくなった数を求める」ものです。チェックデジットの求め方の「⑤:10で割り余りを求める」ということは1の位は固定されます。

例1)1÷10=1 余り

例2)12÷10=12 余り

この考えが出てくれば、計算が楽になり解答までが簡単だったかと思います。

 

問4も28点の配点があり、(1)から解いていた受検生は、点数が取れるところで時間を掛けられないということが起きてしまったのではないでしょうか?

 

適性検査Ⅱ:まとめ

適性検査Ⅱでは、日常生活や社会の問題を数理的に捉える力の養成が必要です。

これまでも長野県の適性検査では、日常生活や社会問題に触れた設問が多く出題されています。これは大学入学共通テストでも「作問のねらい」として取り入れられています。

理科の知識、原理原則や算数の計算方法や公式などの知識が定着していなくても、得点できてしまうという怖さもあります。知っていれば問題を解いていくスピードが早くなり、結果的には自分を助けることになると思います。しかし適性検査では、身の回りにある事象を数理的に捉え、思考力・判断力・表現力をフル活用できた受検生が合格していると感じています。

問題を解決するための見通しを立てる力こそ最も必要な能力です。この能力は受検だけではなく、今後の世界を生き抜くために必要になる力です。社会で起きていることに関心を持ち、スマホやタブレットで調べるだけではなく、家庭で日常的に意見を交わす機会を作ることが効果的です。どうしても答えを早く欲しがってしまうと思いますが、気に入った情報だけで意思決定をしたり、正解だと思い込んだりすることは思考力が身につきません。親子で意見を交わす際、子供の意見を聞くだけでなく親もきちんと自分の考えを主張することも重要です。人の意見を聞くことで、自分の意見と比較する力やそこから自分なりの意見を持つ力が身につきます。

 

 

▶適性検査Ⅰの考察

 

▶令和5年度 長野県立中学校入学者選抜適性検査問題(教育委員会リンク)

 

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