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★令和4年度 長野県高校入試 傾向と対策(数学)【KATEKYO 長野県】
令和4年度3月9日(水)実施の長野県高校入試後期選抜の傾向分析をしました。
今回は数学です。
1.問題構成とその内容
・問題構成及び内容
例年通り大問4題の構成でした。
問1:基本問題を中心とした小問集合(36点)
問2:(1)空間図形の計量(20点)
(2)標本調査
(3)連立方程式の利用【割合】
問3:Ⅰ.直線y=aの利用【荷物の大きさと料金の関係】(22点)
Ⅱ.関数y=ax²のグラフと関数y=ax+bのグラフの利用【図形融合】
問4:Ⅰ.正三角形の折り曲げ問題(22点)
Ⅱ.正方形の折り曲げ問題
例年通り大問4題の構成で配点もほぼ例年通りでした。
2.難易度の変化や出題傾向
難易度としては昨年より難化していると思われます。受験生や中学校の先生からは「難しい」との声も聞かれました。基礎・基本的な問題を中心に全分野から出題されていましたが、四分位数・箱ひげ図などの新単元の出題はありませんでした。
基礎、基本的な問題を中心の出題ながらも、単純な計算問題が3問のみと減少傾向にあります。時間配分が難しく、基本が定着していない受験生には厳しい内容でした。
また、今年度も例年と同様に、表やグラフ、与えられた式から判断して説明を求める問題が多く出題されているため、普段の総合テストで平均点付近の生徒は苦戦した内容だったと思います。
3.特筆すべき点や設問
問1 (8) の小数部分をaとするとき、a(a+2)の値をもとめなさい。
問2 (3) 連立方程式の解を導くだけでなく、その解の値からさらに別の値を求めさせ比較し説明。
問3 Ⅰ(2) 関数とは何か?Ⅱ二次関数
問4 Ⅰ(2) 三角形の相似証明において三角形の外角の性質を利用し証明。
以上の設問が難化していました。長野県の過去問にはあまり見ない傾向でしたので、全国過去問などでの演習が必要だったと思います。
4.来年度の入試に向けた対策
今後も計算問題が減少していく傾向にあると思います。計算だけでなく、全範囲の基本事項の徹底が必要です。新受験生は、冬に配布された「新研究」「整理と対策」などの受験用教材のA問題は完璧に出来るようにしておきましょう。余裕があれば、B問題もしっかりと取り組み夏休みから徐々に過去問の演習に入れると良いと思います。
特に地域トップ校を目指している生徒は、全国過去問で演習をしていき、身近な事象に合わせた問題や文章量の多い問題を「速く」「正確に」解く練習をしていきましょう。
文章題や記述の問題が多いため短時間で題意を的確に把握し確実に処理を行いながら、それらを表現できる力を身につけておくことが大切です。