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令和4年度 長野県立中学校入学者選抜 適性検査Ⅰ 問題の傾向と対策【KATEKYO 長野県】

12月4日(土)に長野県内公立中高一貫校(屋代高校附属中・諏訪清陵高校附属中)の入学者選抜(適性検査)が実施されました。問題内容が公表されましたので、問題の傾向と対策についてまとめました。ご一読いただき、受検勉強のご参考にしていただければ幸いです。

 

<適性検査Ⅰについて>

問1:昔の農閑期の農家の仕事について

「干し柿の作り方の会話文」、「米作り農家のカレンダー」「農閑期の仕事」など、様々な資料や表が盛り込まれていました。文章量は昨年と比較すると少なくなっているので、読むことに関しては問題なくできたかと思います。ただ、複数資料を見ながら答えを導く能力を求められた設問でした。ゆっくりじっくり間違えないように解いていけば、問題なく正答できる内容だったと思います。

こういった設問は、普段から保護者の方と一緒に外出し、アンテナを立てている受験生の方が圧倒的有利になる設問です。

(2)③は50字以内の記述問題ですので作文記述力が求められる出題でしたが、後半で時間の掛かってしまう問題が多くあるので、問1全体はサクサク進めていきたいです。

 

問2:長野県と近県の発電所の比較

長野県の発電所と近県の発電所の比較の問題が出題されました。この問題も表とグラフ、資料を見ながら解き進めることができる内容でした。ただ、資料内のグラフや表に数字が多く、一見難しそうに見えますが複雑な計算も専門的な知識も必要ないので、落ち着いて読み取りができたかが重要になります。

複数のグラフや資料から情報を整理する思考力や判断力、(5)②のような40字~60字の記述力が求められる問題となっています。記述力が求められる問題が多くあったので、問2で時間を掛けてしまったのではないでしょうか?

 

問3:ピクトグラムの期限や特徴

今年、東京オリンピックで話題になったピクトグラムの出題です。ニュースなどでも多く取り上げられていたので、目にする機会はあったのではないでしょうか?文章量は比較的少なく、この問題もしっかり読み取ることができれば正答できる内容だったと思います。資料や聞き取りに載っている文章を、問に対して求められているものに変換できるのかがポイントです。

ピクトグラムで大切にされていることや、博物館や映画館でピクトグラムが多く使われる理由などは、わたしたちの日常の関連する内容です。日頃から保護者の方と興味関心を持って話をしている受験生は解きやすい内容でした。

 

問4:論説文読解

膨大な情報量の問題をこなしてきた最後に【問4】の論説文の読解問題でした。最後までしっかりたどり着いた受験生はどれほどいるのかと思う内容です。特筆すべきは【問4】(3)160字~200字の作文となっています。なお、近年の長野県高校入試の国語の作文問題は長くても80字~100字です。高校入試の倍の文字数ということになります。今回の作文は、文字数・段落数などの規定に収まっていないと評価対象とはならないこともポイントです。公立中高一貫校に挑戦するのであれば、長文の「条件付き作文」の練習も必須となります。

 

今年の適性検査Ⅰは、これまでの模試などの対策から考えると例年より平均点が高くなりそうな印象です。ピクトグラムは、今年の旬な話題でしたので予想問題などでも演習できていたのではないでしょうか?

今後も長野県の中学受験では、身の回りの事象やニュースに興味関心を持ち、旬な話題を抑えることも重要です。特に長野県の問題は、県内に関する出題が多くあります。勉強だけでなくご家族で地域の行事にも積極的に参加する。また、地域を知るためには信濃毎日新聞のヤングジャーナルや子供新聞もお勧めです。最近新聞の購読率が低下傾向にありますが、ネットニュースでは得られない情報が新聞にはたくさん詰まっています。学習指導要領の改定に伴い、今後、中学受験だけではなく、高校受験・大学受験もどんどん情報量・文章量は増えていきます。「丁寧に読解すること」と並行し、「問題処理のスピートをアップさせる」こともイメージしてください。

 

▶令和4年度 長野県立中学校入学者選抜適性検査問題(教育委員会リンク)

 

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