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長野県公立高校入試 傾向と対策2021(英語)【KATEKYO 長野県】
3月9日に実施された長野県高校入試後期選抜の傾向分析をしました。
今回は英語です。
大問構成はリスニング・総合問題・長文読解2題の4題構成。
【問1】 リスニング
(1) 絵を見て答える問題
(2) 短い会話問題
(3) スピーチ文を聞いて質問に答える問題
(4) 電話の内容をメモしたものを答える問題
小問は8問で昨年度よりも1問減り、2点問題が4問、3点の問題が4問になりました。
数字の引っ掛けなどはありますが、素直な問題が多く、事前に絵や選択肢を確認しておけば慌てずに答えられたと思います。
【問2】 複合問題
Ⅰ(1)会話文の適語選択問題
(2)会話文の単語の語形変化問題
(3)メモをもとにした英作文問題
①は「曇りだった」、②は「私は星を見ることができなかった」③は「私は美しい花を見て楽しんだ」という文を作成。
いずれも難しい単語や文法を使うことなく答えられる問題で、昨年度に比べ解きやすかったのではないでしょうか。
Ⅱ(1)は英文の内容を表している絵を選ぶ問題。
(2)は買い物のレシートから読み取る問題。
これもそれほど難しい問題ではないので、落ち着いて解けば答えられたと思います。
【問3】 記事+会話文+スピーチ文
(内容)ツバメが1972年と比べて2010年の飛来数が減少したことの記事を読み、その原因について3人で話し合い、その後にスピーチの原稿が出てくる形式の内容。
3構成で全体として文量は多いが、一つ一つの文章は短かったです。
(1) から(5)は内容を理解して解く問題になっており、文法に関して問われる問題はありませんでした。
(6) は英作文で、ツバメの飛来数が減ったことに対してどう思うか、という質問に対する自分の考えを書く問題で、他の問題に比べると難易度高い問題でした。
【問4】 長文読解(スピーチ文)
(内容)主人公の美穂がホームステイを通して経験した水の大切さについて、世界の水事情と、海外で水道整備に尽力した日本人について学習しもっと日本人も水について考えるべきだと伝えている。
適語選択や適文選択、段落の内容整理など内容理解の問題が多かったです。記述は抜き出し問題のみでした。
【傾向と対策】
全体的に難易度は下がり、昨年度と同様に文法の知識を問う問題よりもそれを使って読み取り、どのように表現するのかを問う問題になっていました。教科書レベルの英単語や英文法が身についていれば英文は読めるので、あとは思考力・表現力を伸ばすためにインプットだけでなく、アウトプットをする学習をする必要があります。また問4のように今後は、『SDGs』についての話題が取り上げられることが多くなると予想されるので、関連した内容の長文を読んで理解しておく必要があります。今年度の教科書が改訂された内容にも『SDGs』の内容が盛り込まれています。
英語の入試は英語力だけでなく、社会情勢や身の回りのことに常にアンテナを張っている人が、入試ではさらに高得点を取れるのではないでしょうか?