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旧第6通学区(佐久地域) 高校再編計画について【KATEKYO 長野県】
本日、佐久市で開催された、「旧第6通学区 再編・整備計画に係る住民説明会」に参加してきました。現在長野県は少子化が進行しています。2017年3月に中学を卒業した生徒数は20,754名にいたのですが、それに対し2030年3月に中学を卒業する生徒は15,826名まで減少する予定です。その差、約4900名。現在の高校が1学級40名ですので、全県でおよそ120学級分が減少する計算となります。旧第6学区(以下、佐久地域)についてはその減少率が高く2017年3月から2030年3月を比較すると、1学年あたり540名の減少。2035年と比較すると740名近く減少し、2017年と比較すると64%まで中学卒業者数が減少してしまう計算となります。この流れの中で、次世代を担う子どもたちが「学力」と併せ「新たな社会を想像する力」を育むことが可能な高校づくりを目指しているのが、現在長野県が取り組んでいる「高校改革」です。今回はその高校改革の一端である、佐久地域の高校再編の住民向け説明会ということになります。
今回、発表された概要をまとめましたので、ご参考にしてください。
【佐久地域がこれから実施する予定の高校再編・整備方針】
・小諸商業高校と小諸高校の再編統合
・野沢北高校と野沢南高校の再編統合
・定時制課程の配置
【小諸新校(仮称)の学校像について】
テーマ:地域活性化の拠点校
・普通科、商業科、音楽科の併設校
・商業、芸術の学びの継承と発展を目標
・地域連携による探求学習の実施
・イノベーション創出力の育成
【佐久新校(仮称)の学校像について】
テーマ:卓越した探究的な学びの拠点校
・普通科教育推進校
・地域の医療機関や県内大学と連携をし、地域に根ざした未来のリーダーの育成
・生徒、地域のニーズに応える個別最適な学びの追求
※地域の医療機関や県内大学との連携について、現在打ち合わせを行っている最中とのことでした。
【今後のスケジュールについて】
令和4年3月に再編計画を確定し令和12年までには再編を完了させたい。
※大町岳陽高校が再編計画から開校までおよそ8年費やしたため、これくらいの時間軸にはなると思われます。
また、本日の説明会の中で、保護者の方から佐久地域高校の偏差値(序列)について心配する声がありました(野沢北と野沢南を統合する中で、進学校の位置づけをどのように考えるのか)。それに対し、県教委からは、「県教委としては高校の序列は考えていない。各高校の特色を打ち出していく中で、その特色に合った生徒が集まって、結果序列が決まっていくのだと思う」という回答でした。これに関しては、非常に納得できる部分がありました。今後10年かけ佐久地域は高校再編を行っていくのですが、その中で私立高校だけでなく公立高校もより特色ができてくると思います。これは長野県の高校入試改革の中でも謳っていることです。佐久新校に魅力を感じれば、佐久新校に入学しそこから大学を目指せばよいですし、もし上田高校や上田染谷丘高校が良いと感じるのであれば、越境し上田地域の高校から大学を目指す選択をすれば良いと思います。これからは、現在一般的な「いまこの点数だから〇〇高校」というような丸太切りの高校選択ではなく、中学生一人ひとりが各高校の特色を見て高校選択する時代に変わって行くと思います。生徒さんだけではなく、保護者の方もお子様の将来のために高校選び・志望校選びを一緒にしてあげてみてください。
KATEKYOでは、日々の進路指導の中で生徒さんに合った進路指導を行うように心がけています。もし、お子様の進路でお困りでしたらぜひKATEKYOの教育相談を受けてみてはいかがでしょうか。