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【長野県公立高校入試】 傾向と対策2020(英語)
3月10日に実施された長野県高校入試の傾向分析をしました。
最後は英語です。
【問1】リスニング(配点20点)
(1)は絵を見て答える問題、(2)は例年No.1~No.3まで短い対話文と質問がそれぞれありましたが、今年はレストランのメニューを見ながら会話している内容を聞いて答える問題になり、問題数も3問から2問に減りました。ここは新傾向でした。(3)は問題文を放送される前に選択肢の文を速読しておくことが必要でした。日頃から、模試や学校の総合テストで練習しておきたいです。
【問2】場面対話・英作文(配点30点)
Ⅰ(1)は例年適文補充による対話文の完成でしたが、今年は適語補充の問題でした。いずれも基本的なレベルの問題でした。(2)は語形変化だけでなく、不足語も補う必要があり、前後の文や単語をよく見る必要があります。
Ⅱは英作文です。2問で12点と高い配点になっているのが、長野県公立高校入試です。(1)は会話の流れに合うように伝えたいことを踏まえて書く必要があります。(2)は2つの英語の質問にそれぞれ答えるように英文を作る必要がありました。
練習してきている生徒にとって、非常に書きやすい内容でした。減点が2点までしかされないので、難しいことを書こうと思わないでシンプルに、自分の知っている単語、文法を使って書いてもらいたい問題でした。
【問3】長文読解(配点23点)
ボートレースについてのEメールの内容を正確に読み取ることが出来るかを問う問題です。例年対話文が出題されていましたが、今年はEメールでのやり取りでした。全体の語数は約340語。内容は春にイギリスで行われるボートレースについての記事の内容でしたが、最後にそれらを聞いての短い対話文がありました。
(1)は英文の内容を問うもので、英問英答問題ですが例年の抜き出しではなく、選択形式でした。
(4)(b)に関しては文章の内容を理解していないと答えられない問題でした。2つの記事を読んで質問に対してどのように思うかという自分の考えを英作文にする問題です。10語以上で書く必要がありますが、1つの文で書こうとせず、2つの文に分けるなどして無理のない文を書きましょう。ここは差が出るところなので、日頃からそのような練習をしておきたいです。
【問4】長文読解(配点27点)
内容は世界で初めて全身麻酔手術に成功した華岡青洲について書かれた原稿を読んで答える問題です。語数は約460語。毎年出題されていた、「動詞の語形変化」や「適切な前置詞を選択する」問題は出題されず、英文法の知識を必要とする問題はありませんでした。読解を中心とした問題がほとんどで、長文の内容を掴んでいないと答えられない問題がほとんどでした。記述問題は適語補充と本文からの抜き出しの2問だけと少なめでした。読解力を必要とする問題がほとんどで慣れが必要でした。
【傾向と対策】
例年と比較し出題形式が変わったところもありますが、ほとんどの設問が選択肢で、記述問題は本文からの抜き出す問題ばかりでした。英作文は3題と例年と変わらず、長文の文章量も例年通りでした。
ただ、読解力を必要とする問題が増加しているので、その点を軽視してしまっていた生徒は大変だったと思います。英語力も必要ですが、国語力がより重要になってくると思います。設問をよく読み、何を問われているのかを理解してから英文を読むことが大切です。
今年の英語は、一昨年のように完全に二極化しそうな問題でした。上位校を目指していた生徒さんは英語は失敗できなかったと思います。
新受験生で、普段の学校のテストで平均点に届かない生徒は、単語と文法を身に付けることです。英作文の内容自体も長野県の問題は難しくないので、普段から1,2行でも英文を書く練習をしておきましょう。
上位校を狙いたい生徒はリスニングの後半部分、英作文、長文読解で差が出てくると思います。全国の過去問で演習を積み、対策をしていきましょう。