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【長野県公立高校入試】 傾向と対策2020(理科)
3月10日に実施された長野県高校入試の傾向分析をしました。
本日は理科です。
【問1】
〈生物〉呼吸と光合成(11点)動物の骨〈手羽先〉(15点)
Ⅰ,Ⅱともに基礎的な知識の定着が必要です。Ⅰ(3)の文章記述は、表と問題文に答えが載っているので、しっかり読み取りができれば得点できたと思います。
【問2】
〈化学〉イオン(13点)二酸化炭素〈海水温上昇〉(12点)
Ⅰについては記述の難問は無く、基礎的な知識を問う形となっています。Ⅱは環境問題、地球温暖化についての問題です。この問題は身近な出来事を題材にしております。文章記述は、図を見れば答えられる基本的な問題です。
【問3】
〈地学〉透明半球〈白夜〉(11点)水蒸気量〈脱衣所の鏡の曇り方〉(14点)
Ⅰ今年も天体です。近年、連続して出題されています。白夜について、3年生の教科書で説明がありましたね。図にヒントが載っているので読み取りながら問題を解いていきたいです。
Ⅱは脱衣所の鏡の曇り方についての問です。日常生活に関する問題なので、普段から「なぜ?」というアンテナを張ることも必要です。
【問4】
〈物理〉大気圧〈吸盤〉(11点)電力〈電化製品〉(14点)
計算が非常に大変だったと思います。上位校を目指していた生徒さんは、計算を素早く解いていく必要があり、そこが勝負の分かれ目だったと思います。
【今後の対策】
物理・化学・生物・地学はそれぞれ25点で配点され、各分野Ⅰ、Ⅱ構成も例年通りでした。平成27年度以降定着しています。記述問題は例年より難問を避けている印象です。ただ、理科を苦手としている生徒は、解きにくい印象を受けたと思います。
学年別に、出題範囲を見ていくと、1年生33点、2年生41点、3年生26点という配点になっています。7割以上が1,2年生の範囲で出題されているので、新受験生は早めに復習しておきましょう。
苦手な単元、捨ててしまう単元があると大幅に点数が下がってしまうことに繋がります。また、問題の導入部分が、身近な出来事を題材にしています。一見難しいように見せて、実は単純な知識問題というのがあるので、落ち着いて問題を解きたいです。
まずは学校のワーク等の副教材を活用して、知識を定着させていきましょう。後半は、過去問などでしっかりと対策をすることで、柔軟に対応ができるので、全国過去問で演習してきましょう。
理科の問題内容は、ますます日常生活に関連付けて出題されていく傾向にあると思います。