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令和2年度 長野県立中学校 入学者選抜要綱(入試・面接)【KATEKYO 長野】
5月23日に行われた教育委員会の定例会議で、令和2年度(2020年度)の屋代附属中学の入学者選抜要綱案が発表されました。教育委員会発表の募集要項に照らし合わせて内容を確認します。
【募集定員】
屋代高校附属中学校:80名
諏訪清陵高校附属中学校:80名
※募集定員は男女同数を基本
募集定員は例年通りとなっています。
【入学者選抜日程】
志 願 受 付:11月12日(火)~14日(木)
適性検査実施日:12月 7日(土)
合格者発表期日:12月17日(火)
今年度から県立中学と信大附属中の入試日程が同日となったため、併願が不可能となりました。早い段階での志望校の選定が重要となります。
【選抜内容】
①適性検査Ⅰ・Ⅱ(各50分間)
②在籍小学校長作成の報告書の内容
③面接
<適性検査について>
・長野県立中学の傾向として、近年の大学入試改革の流れと同様、「思考力」「判断力」「表現力」を問う出題が中心となっています。
・適性検査Ⅰは文系寄りの出題となっています。近年は、歴史や地理に関する資料を読み取り解答するものや、論説文を読んで自分の考えを文章で解答する設問が出題されています。
・適性検査Ⅱは理数系寄りの出題となっています。近年は身の回りの事象に関する理科の出題や、図形に関する出題がされています。
・出題範囲については、小学校6年生の11月頃までに学習した内容となります。
<報告書について>
・現在在籍している小学校の校長先生を中心に、教頭先生・6年生の主任教師・担当教員が話し合いの上作成します。
・報告書の学習の記録は各教科3段階の評価となります(◎・〇・△)。判定する教科は8教科(国・社・算・理・音・図工・家庭・体育)となり、小学校5年時と6年時の評定の合計点を算出します。
※二重丸◎が3点換算と考え、8教科で合計を出すと、3点×8教科=24点 それが2学年分なので48点満点となります。
・小学校6年時の評定は10月31日までの学習状況をみて評定を決定します。
・各教科の評定以外だけではなく、「外国語活動の記録」「総合的な学習の時間の記録」「特別活動(学級・生徒会・クラブ・学校行事)の記録」「出席日数」など、日ごろの学校生活についても記載する欄が設けられています。しっかり日々の生活を送っていることが重要となります。
<面接について>
・6~8名程度の集団面接です。
・面接の内容は「志願理由」「学習への関心・意欲」「集団生活への適応」などを確認します。
・面接結果は、3段階の評価となります(A・B・C)。
<最後に>
長野県立中学に志願するにあたり重要な要素となるのは、「6年間しっかり学業に取り組み、大学進学を志すという強い意思を持っているか」であると考えます。「試しにとりあえず受けてみるか?」という気持ちで受検し合格した場合、お子様の意思がそこまで強いものではないと、学習のスピードや難易度について行けず通学することが辛くなってしまうということも十分考えられます。出願する前に、今一度しっかりご家族会議で意思確認を行うようにしてあげてください。
また、もし中学受検をするのであれば、私立の併願校を準備してあげてください。中学受検はお子様にとって非常に辛い戦いになります。首都圏であれば中学受検が一般的ですので周囲の学習環境も整っていますが、長野県だと中学受検組は少数派となります。周りの友達が遊んでいる中、受検組は塾に通い受検に臨みます。「なんで周りの友達は遊んでいるのに、私だけべんきょうしているんだろう…」という気持ちになってしまうことも少なくありません。その結果、県立中学に合格せず地元の公立中学に通うことになってしまったら、お子様はどう感じるでしょうか。小~中学生くらいのお子様にとって『成功体験』というものは非常に重要になります。「長野県立中学には届かなかったけど、がんばったから私立中学には受かった!」。その成功体験が6年後の大学受験につながっていきます。ご予算の関係で私立中学は少し厳しいというご家庭もあるかもしれません。しかし、中学受検をするのであれば、お子様の将来のモチベーションのために親御様もそこまで考えて臨んでいただきたいと考えます。
KATEKYOでは、お子様一人ひとりの状況に合わせて中学受験の進路相談を行っています。時には厳しいお話になってしまうこともありますが、もし中学受検をお考えでしたら、一度ご相談させていただければ幸いです。