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長野県公立高校入試 新選抜制度(案)発表【KATEKYO長野】

本日の長野県教育委員会の定例会議で、長野県公立高校入試の新選抜制度(案)が発表されました。

今回の新選抜制度導入の狙いは

(1)新しい学習指導要領に即して、学力や多様な資質・能力を伸ばすことにつなげる。

⇒中学校での授業への取り組みに加え、様々な学びや活動の成果を幅広く評価し、受検生の持つ多様な資質・能力を評価する。

(2)自分らしく学ぶ高校を選択するために、志望校の特色をわかりやすくする

⇒各高校の特色や、どのような生徒を待っているかを示し、それに基づいた選抜を実施する。

(3)目指す高校への挑戦を応援する

⇒すべての高校において2回の受検機会がある選抜もしくは、1回の受検で2つの異なる基準のある選抜を実施する。

となっています。

 

今後、指導要領の改訂や大学入試改革に向けた流れの中で、従来の学習方法とは異なった視点での学習が必要になります。

異なった視点での学習とは、例えば、「従来の知識・技能の習得だけではなく、思考力・判断力・表現力を伸ばす学習」や「他動的な学びではなく、自ら探求して積極的に取り組む自動的な学び」などです。

この新選抜制度は3月時点で小学6年生(新しく中学1年生になる学年)が高校受験をするときに実施されます。すでに今年の高校入試でも、知識だけではなく思考力や表現力を問う設問が増えています。今後もこの傾向は続くと思われるので、新中学1年生に限らず現行の高校受験を行う新中学2年生や新中学3年生も主体的に学習に取り組むようにしましょう。

 

 

 

現行の高校入試と比較した時の大きな変更点としては以下の通りです。

<前期選抜>

・従来の選抜内容は「面接」と「調査書」だったが、改正後は「学力検査(5教科200点満点)」、「調査書」、「その他の検査」を実施する。

・学力検査は「学力検査Ⅰ」と「学力検査Ⅱ」の2種類を実施。

・「その他の検査」は、面接・実技、学校独自の学力検査などから各校が設定する(例として、英作文、理数分野の研究発表の実績、調査書内の「生徒会活動や校外活動など実績」 等)。

・「学力検査Ⅰ」は国語・社会・英語(リスニングテスト除く)の3教科を出題(45分、120点)。

・「学力検査Ⅱ」は数学・理科の2教科を出題(30分、80点)

<後期選抜>

・「学力検査」「調査書」に加え、「その他の検査」を実施する。「その他の検査」の内容は、前期選抜と同様。

・選抜方法は、全高校共通の枠組みの「A基準」と各高校の独自性を重視した「B基準」を実施する。

・「A基準」による選抜は、すべての高校で実施する。「B基準」による選抜は、後期選抜のみを行う高校において実施する(前期選抜を実施する高校ではB基準は実施しない)

・「A基準」は従来通り、5教科500点満点の学力検査、9教科の評定、また新しく追加になる「その他の検査」で選抜を行う。

・「B基準」は各校の特色に基づき各校で決定。

例1:学力検査は5教科のうち数学・理科の配点を2倍配点とする。調査書も数学と理科の評定を2倍とする。

例2:学力検査は国・社・英の3教科300点満点とする。調査書は英語の評定を2倍とする。

 

※あくまでもこれは案なので、今後のパブリックコメントの中で変更となる可能性があります。

 

☑長野県教育委員会 新制度(案)リンク

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