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令和5年度 長野県高校入試 傾向と対策(理科)

令和5年度3月7日(火)実施の長野県高校入試後期選抜の傾向分析をしました。
今回は理科です。

【問1】〈生物〉やや易化

Ⅰはフクジュソウの開花についての出題でした。全体で6問あり、4問が選択、用語記述と文章記述が1問ずつとなっていて、基本的な用語知識の定着と会話文の読み取りが必要な内容でした。全体の内容は昨年のような難問はなく、得点しやすい内容が多かった印象です。
Ⅱは刺激と反射の出題でした。これまでに入試や総合テストで頻繁に出題されている内容でしたので、こちらも比較的解きやすい内容だったのではないでしょうか?計算問題が1問出題されていました。こちらは上位層の受験生は得点しておきたい問題でした。

【問2】〈化学〉やや易化

Ⅰは化学カイロについての問題です。(3)質量パーセント濃度の温度変化に関する問題は、問題文を見るだけで苦手意識を持つ受験生が多いのではないでしょうか?計算問題ではなく、図や問題文から読み取りができれば正答できた問題でした。
Ⅱはマイクロプレートの実験についてです。こちらもイオンの変化について、頻出される問題でしたので、教科書のワークレベルの知識が入っていれば完答できた内容でした。

【問3】〈地学〉易化

Ⅰは飽和水蒸気量の問題でした。昨年の地学分野でも日常生活に即した科学現象を中心に出題されていましたが、今年も「けあらし」という現象の説明を見ながら解き進めていく内容です。計算問題はありましたが、基本的な問題でしたので正答できた内容でした。
Ⅱは宇宙ステーションの公転についての問題でした。計算問題が2問出題されました。4択の選択問題ではありましたが、難問に感じた受験生が多かったと予想できます。しかしながら、4択ということもあり正答率が25%になるため、平均点は上がりそうです。

【問4】〈物理〉易化

Ⅰは音に関する問題でした。用語や記述問題は基本的な内容でしたので、正答しておきたい問題です。(2)ⅲも計算でしたが、選択問題でしたので正答率が高そうです。
2は電熱線を使った発熱の問題でした。(4)の計算問題が差がつく内容だったかと思います。ただし実験内容や資料なども問題集などで良く見られる問題でしたので、得点しておきたい内容でした。
昨年は計算問題が6問出題されましたが、今年は4問と減少しています。計算の難易度もかなり易化傾向にありますので、上位校向けの受験生は得点しておきたかった内容でした。

【総括と来年に向けた対策】

・物理・化学・生物・地学はそれぞれ25点で配点され、各分野Ⅰ、Ⅱ構成も例年通りでした。文章記述問題は例年より若干減少し、8問から7問になりました。配点も27点から20点に減少しています。ただし今後も文章記述問題は多くなる傾向にあるので、現象に対する根本的な理解と考察していくことが必要です。

・計算問題は、基本的な内容でした。しかし、理屈はわかって式が立てられても、答えが間違ってしまっているという受験生が散見されますので、答えを最後までしっかり出すように日頃から演習をしていきましょう。

・来年度以降も実験結果や現象に関して、考察していく問題が増えていきそうです。知識や問題パターンを覚えていくだけで終わらないように、『なぜ?』がしっかりと考えられるようにしていきましょう。

・毎年言えることですが、用語をしっかり覚えていればある程度の点数が見込めるので、『新研究』や『整理と対策』を活用して、まずは知識を定着させましょう。

▶令和5年度後期選抜学力検査問題(教育委員会HP)

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