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令和5年度 長野県高校入試 傾向と対策(英語)【KATEKYO運動公園前校】

令和5年度3月7日(火)実施の長野県高校入試後期選抜の傾向分析をしました。
今回は英語です。

令和5年度3月7日(火)実施の長野県高校入試後期選抜の傾向分析をしました。
今回は英語です。

【問1】 リスニング 配点:20点

(1) 絵を見て答える問題
(2) 短い会話と館内放送を聞いて質問に答える問題
(3) 2人の会話を聞いて正しいものを選択する問題
(4) 道を尋ねた際の会話文から質問に答える問題
出題パターンに大きな変化はありませんでした。設問数が9問から10問に増加しました。(2)(3)では選択肢が日本語で書かれていて、例年とは異なった傾向でした。(4)No.2は適語補充の形式となり、長野県では初めての出題方法でした。教科書でも会話形式の内容が増加していますが、リスニングがより日常生活に合わせた内容に変化していきそうです。
会話のスピードも速くなっていますが、記述問題が出題されたことにより、難易度は難化したと思われます。

【問2】 対話文・英作文 配点:30点

設問数は昨年同様11問でした。
Ⅰの語形変化では主語を補う必要があったり、条件英作文は短い穴埋めの問題でしたが対策をしていないと難しい内容でした。また、現在完了進行形も初めて出題されたため、文法知識の定着が必須でした。
Ⅱは体験記や意見発表の文章を読み取る問題でした。内容も難しいのもではないため、短い文章をしっかり読み取る演習をしてきた受験生は正答できた問題だったと思います。

【問3】 長文読解 配点:23点

設問数は7問となっており、変化はありませんでした。昨年からの出題パターンである、問3に長文読解、問4に複合文の読解は今後も定着していきそうです。
単語数は400語程度で文量は昨年とあまり変わりませんでした。話題になりました『昆虫食』二関してですが、世界の食糧問題をSDGsに関連させた内容です。本文の内容を理解することが難しくなっているうえに、内容を問うものが7問中5問となっていて難易度が上がっています。
昨年との違いとしては、(3)で日本語記述の問題が出題されたことです。下線部の近くの内容を読み取ることができれば、得点しやすい内容でした。

【問4】 複合文の読解 配点:27点

設問数は1問増加し、合計9問となっています。『宅配便の再配達についての新聞記事やウェブサイト』から、3人で話し合いをしている内容です。100語程度の文章を4つ読み、それぞれの設問に解答する問題ですが、問3同様、9問中8問が内容理解でした。記述問題が5問で昨年より2問増加していることから、難易度が上がっていました。(6)では昨年同様20語以上の英作文が出題されており、8点分の配点があることから上位の生徒は得点しておきたい問題です。(7)の抜き出し問題は『原形不定詞』の知識が必要なため、今年はしっかりと新単元が出題されていました。

【総括と来年に向けた対策】

・出題傾向は昨年を踏襲しているため、語彙力や読解力が必要でした。ただし、今年度は記述問題が全体で14問となっており、昨年から5問増加しています。記述問題の数がものすごく増加しているので、記述力も必要な入試となりました。

・高得点を狙う上位層の受験生は、英文を読むスピードを上げていかなくては最後まで解くことができません。普段から英文を慣れるだけでなく、速く読めるように意識していきましょう。

・SDGsに関する問題が、ここ数年多く出題されています。知識として持っておくと長文が読みやすくなります。学習の中でSDGsに関する知識を身につけていくには、全国過去問などで取り組みつつ知識をインプットしていきましょう。

・記述対策としては、文法や熟語などの語彙力がなくては記述問題で得点することができません。『新研究』や『整理と対策』を使って文法の抜けている部分をなくしていきましょう。

・これから平均点を目指す生徒さんは教科書を使って音読や和訳をしながら、教科書にでてきた単語をしっかり覚えましょう。文法知識があまりなくても、単語さえ知っていれば得点できる問題もあるので、まずは単語を覚えましょう。


▶令和5年度後期選抜学力検査問題(教育委員会HP)

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