長野大通り校
長野県高校入試に見られた変化とは?
今年の長野県高校入試では、近年増えつつあった設問文の量が、さらに増えました。
特に、数学でそれが顕著に見られました。
数学なのに、国語の問題を解いているのかと思うほどです。
さらに、数学では、作図の問題で、理科とのコラボレーションも行われました。
カシオペヤ座の図が与えられ、北極星の位置を作図せよ、という問題でした。
一見すると、非常に難しそうで、もはや数学なのか理科なのか分からなくなりそうですが、
実際に解いてみると、ただ垂直二等分線を2本書けば終了でした。
その考えにどれだけ早くたどり着けるか、
複数ある情報から、どれだけ早く必要な情報を整理できるのかが、鍵になります。
それでは、何故このような変化が起こっているのか?
それは、大学入試が変わるためです。
大学入試センター試験が2020年をもって廃止と言われ、注目を浴びて久しいですが、
それに伴い、長野県高校入試も変化していくのです。
センター試験廃止後の、共通テスト(仮)では、まず国語と数学に記述問題が追加されます。
そして、これまでの試験よりも、文章量が非常に多くなります。
特に、数学では、設問文の量が1.5倍ほどに!
また、国語の記述も、複数の資料を基に、必要な情報を抜き出し、まとめる能力が求められます。
プレテストでは、「難しかった」という声より、「最後まで読めなかった」という声の方が多かったほどです。
大学入試が上記のように変化していくのだから、高校入試も連動して変化するのは、
自明の理と言えるでしょう。
来年の3月の入試で、今年以上の文章・情報量が出題されることが容易に予想されます。
受験生だけでなく、現在の中学1・2年生は、普段から様々なジャンルの文章を読み、
活字体に慣れておきましょう。
また、ただ読むだけでなく、速度を意識し、情報の整理にも気を遣って読む習慣をつけていきましょう。