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★令和4年度 長野県高校入試 傾向と対策(社会)【KATEKYO・小諸駅前校】

 

令和4年度3月9日(水)実施の長野県高校入試後期選抜の傾向分析をしました。

今回は社会です。

 

【問1】〈歴史〉 配点28点

昨年度との違いは、問1に歴史が移動したことです。また問題量が16問から10問に減少し、歴史が苦手な生徒もなんとか持ち堪えることができたのではないでしょうか?特に選択問題が7問あり、歴史が苦手で、それでも頑張って基礎を固めてきた生徒でも得点しやすい内容でした。全体では配点が少なくなったため、差がつかない内容だったと思います。

 

問題については、昨年よりバランス良く出題されていました。道路や交通の発達を時代背景から進めていく問題だったので、時代の流れが掴みやすく、問われている内容、資料やカードの必要な情報をピックアップできれば、得点できたかと思います。

上位を目指す生徒には、差が出にくい部分であったためミスをせずに進めたかが鍵となりそうです。

 

【問2】〈地理〉 配点36点

日本地理の問題だけで比較すると3年前までは『東北』、一昨年は『中国、四国』、昨年は『九州地方』、今年は『関東』の問題が出題されました。これまでの入試との比較としては、例年出題されやすい県名や県庁所在地を問う設問がありませんでした。また、地形図に関する設問が平成28年度以来、久しぶりに出題されました。

世界地理では、インドに関する設問でした。アメリカのシリコンバレーとインドのシリコンバレーと呼ばれる『ベンガルール』を比較しながら、気候、経済、人口などを資料から読み解く問題でした。

 

それぞれの配点を見ていくと昨年は語句問題が10点、文章記述問題が6題の17点ありましたが、今年度は語句問題は8点、記述問題は5題の15点で若干減少しました。資料を読み取る思考力・判断力と正確に記述する表現力が必要な入試でした。

 

【問3】〈公民〉 配点36点

公民知識を問う問題が3問のみで、現代社会?に近い内容でした。昨年は経済や国際分野が出題範囲から除外されていましたが、今年は地球環境問題から『経済』・『国際分野』に関する出題でした。SDGsに関しては昨年、地理で出題されましたが今後も様々な分野で出題されるかと思います。

着目点は(2)②です。この問題は、条件付きの30~50字の論述問題であり、配点が6点もあります。昨年の解説でもお伝えしましたが、自分が書けそうな内容の資料を選んで解くことができるので、誰でも得点のチャンスがあります。こういった問題は空欄にせずにぜひ、何でも良いので読み取れる内容を書けるようにしましょう。

 

【今後の対策】

選択・空所補充問題が16問44点から17問43点に減少。用語記述問題が10問23点から7問15点に減少。
文章記述問題が10問33点から13問42点に増加しました。文章記述問題が40%を占めるため、資料をじっくり読んで進めていく受験生は時間が足りなくなってしまったのではないでしょうか?

しかし、文章記述問題が多くなった反動で、出題内容は比較的よく問われている内容でそれほど難しくなかった印象です。

また、問題の資料数は減少したものの、入試改革以降、資料数は増加傾向にあるので今後も対策を進めていきましょう。

 

社会に関しては、中1から配布されているワークで受験で必要になる基本的な知識を身につけましょう。一問一答のワークですが、知識のインプットには最適です。その後、『新研究』や『整理と対策』等で演習を進め、夏頃には『分野別過去問』や『全国過去問』を取り組むことをオススメします。初見の問題でも対応できる力が身につき、頻出される資料を知っているのは大きなアドバンテージになります。

ただ、過去問で演習するだけでなく、資料がどのような意味を持つのか、なぜその資料が用いられるのかを考えるとより実践的な理解が深まります。

どうしても後回しになりがちな社会ですが、ここ3年は平均点が高く得点を落とすわけにはいかない教科です。新受験生は早めに地理、歴史の復習をしていきましょう。

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