センター試験が変わります
2021年度入試から
「大学入学共通テスト」を受験することになります。
2020年度大学入学共通テストへの「国語・数学記述式導入」の見送りが発表されました。
(2019年12月17日発表)
センター試験は2020年度の実施を最後に廃止され、これに代わり2021年度
からスタートするのが「大学入学共通テスト」(以降「共通テスト」)です。
従来のように「知識・技能」のみを評価するのではなく、「思考力・判断力・表現力」を中心にキャリアビジョンの形成を評価することとなります。
共通テストのポイント1
現在行っているセンター試験を、「基礎レベル」「発展レベル」の2種類に分ける予定です。
基礎レベル:高校生のための学びの基礎診断
発展レベル:大学入学共通テスト
基礎レベル
高校生のための学びの基礎診断
◯国・数・英の3教科において、生徒の基礎学力の定着度合いを測定する。
◯文部科学省が認定した、民間の試験等を活用する。
発展レベル
大学入試共通テスト
◯記述式問題の導入
◯英語民間試験の導入
◯日常生活や社会行動の中から問題点を発見し解決方法を見出す問題の導入
◯グラフ・資料・図・会話文など複数の情報を組み合わせて、試行する問題の導入
共通テストのポイント2
記述式問題の導入。
記述式問題の導入
◯国語と数学(I・IA)において、記述式問題を導入。設問数はそれぞれ3問。
◯2024年度からは、地歴・公民・理科でも記述式問題を導入予定。
共通テストのポイント3
英語試験内容の変更。
共通テスト【英語】
問題作成の方針
◯英語(筆記)を英語(リーディング)に改称。リーディングの内容に特化する。
◯発音・アクセント・語順整序などを単独で問う問題は出題されない。
◯2技能の配点をリーディング100点:リスニング100点に変更(センター試験では、筆記200点:リスニング50点)。
◯リスニングは1度読み・2度読みの混合(様々な母国語圏での素材を使用)。
推薦入試・AO入試の変更点
名称の変更
◯AO入試(変更前)⇒総合型選抜(変更後)
◯推薦入試(変更前)⇒学校推薦型選抜(変更後)
入試日程の変更
◯総合型選抜(現AO入試)
出願時期:9月以降(現行は8月)
合格発表時期:11月以降(現行は規制なし)
◯学校推薦型選抜(現推薦入試)
出願時期:11月以降(現行通り)
合格発表時期:12月以降(現行は規制なし)
その他の変更点
◯小論文、プレゼンテーション、教科・科目に係るテスト、大学入学共通テスト等のうち、いずれかの活用を必須化とする。
◯調査書・推薦書の内容を見直し、本人記載の提出書類の多様化・内容の充実を図る。
英語民間試験の導入について
グローバル化が急速に進展するなか、英語のコミュニケーション能力を重視する観点から、大学入学者選抜でも4技能を評価する必要性が示されてきました。現行のセンター試験は「読む」「聞く」の2技能の評価に留まっているとされ、新テストでは4技能を評価する方向で検討されてきました。しかし、センター試験のような大規模な集団に、同日に一斉に「話す」「書く」に関する試験を実施するのは難しいものがあります。そこで、すでに4技能評価を行っている民間の資格・検定試験を活用することが提示されました。
当初、英語民間試験の活用は、2021年度入試から実施予定でした。しかし、関係諸団体の反対もあり、2024年度をめどに延期となりました。しかしながら、4技能を評価するという方向性については今後も実施に向けて検討が行われる予定です。大学進学を検討している学生は、従来のように「読む」「聞く」だけではなく、「話す」「書く」の能力も伸ばしていくことが求められます。